着物姿ですだれ越しにご対面!「ひろかわ浪漫婚活」

八女すだれ×久留米絣!着物姿ですだれ越し婚活!

2019年9月23日(秋分の日)、弊社(鹿田産業)で広川町商工会女性部主催「ひろかわ浪漫婚活」が開催されました。

この婚活イベントは広川町特産品PRと移住・定住促進を目的に企画されました。

広川町には八女地域を代表する2つの伝統工芸品があります。
1つは「久留米絣」。広川町は、国指定の伝統工芸品「久留米絣」の工房が最も多く、現在でも職人の丹念な手仕事によって繊細な作品が生まれ続けています。

2つ目は、弊社(鹿田産業)が100年以上織り続けている「八女すだれ」。八女産の「竹」を使用し、「竹ひご」の表裏を揃え、節で模様を描くように織っていきます。

この町の2つの伝統工芸品を魅力的かつユニークに活用し、縁結びにつなげよう!と今回の「ひろかわ浪漫婚活」の企画が誕生しました。

伝統工芸活用!情緒的空間でおもてなし!

この「ひろかわ浪漫婚活」の最大の魅力的コンテンツが「タイムスリップ婚活」ともいえるシチュエーション設定でした。

「久留米絣」の着物をきて、「八女すだれ」越しに対面する。

平安時代さながらの情景設定。
もうドキドキしますよね?

そしてこの企画に共感・賛同していただいたのがインテリア照明ブランドの「Techne(テクネ)」様です。
会場をほのかな明かりで演出したい!とのありがたいお言葉をいただき、八女の伝統工芸品の「八女福島盆提灯」を現代のインテリア照明デザインに昇華した「BON」をご提供していただきました。

この照明が加わったことにより、一層深みのある情緒的伝統工芸空間が出来上がり、参加者の方々のご縁の場に相応しいおもてなしの会場になりました。

縁結び講師に学ぶ「婚活の心得」

対面前にお互い顔を合わせぬように、男女それぞれ離れた場所で集合し、久留米絣を着付けた後は、婚活セミナーが行われました。

縁結びのプロの指導による「婚活の心得」を学びます。女性参加者のセミナールームでは男性講師が、男性参加者のセミナールームでは女性講師による講義が行われました。

初対面での好印象を与える「身だしなみ」や「自己紹介」の注意点などビジネスにも応用できる貴重な情報をインプットします。参加者のみなさまの真剣な表情も徐々に溶けていき朗らかになっていきます。イベント前に自信がついたのではないでしょうか?

ここで得た情報を早速試そう!

そんな自信に溢れた表情にも見えました。

「久留米絣」の着物をきて、見えそうで見えない「八女すだれ」越しのご対面!

セミナー後はいよいよすだれ越しのご対面!

まずは女性参加者全員が先にイベント会場へ向かいます。提灯のほのかな明かりの中、少し緊張した面持ちながらも非日常空間を楽しんでいる様子。「八女すだれ」で囲まれた空間へ入ります。着物姿ですだれ空間に佇む姿は、まるで源氏物語の一コマのよう。

次に男性参加者全員がすだれを挟んだ外側の席へ座っていきます。

しかし、まだお互いの表情は確認できません。ただ、姿形、輪郭はぼんやりとは見えるのです。

確かにそこに異性がいる。異性が存在しているのです。

人の気配は感じるものの、はたしてどんな相手が座っているのか?そこまでは確認できません。

ここからは会話で声や話し方などで内面を探っていくしかないのです。

そして司会からの開始合図の掛け声「初めまして!」の一言から「ひろかわ浪漫婚活」のスタートです!

弾む会話!すだれ越しに縮まる「心の距離」

事前セミナーの効果もあったでしょうか?すだれ越しの会話は弾み、スタートと同時に最高潮。見えない相手の情報を聞き出そうとお互い話が止まりません。一人当たりの5分間の持ち時間もあっという間に過ぎてしまいます。やっと盛り上がってきたかと思うと、次の女性の席へ移動しなければなりません。

すだれ越しに聞こえる声と喋り方、雰囲気でどんな異性なのか?会話しながら、お互い参加シートにメモを残していきます。

それぞれひとりひとりと5分間の会話を一通り終えた後は、いよいよ実際にご対面へと移ります。

男女すだれの端をつかみ、巻上げていきます。徐々に巻き上げていくと、最初に会話した相手の顔が見えていきます。

「初めまして!」

また先程とは違った初対面の挨拶が交わされたのでした。

すだれ越しに内面探り、着物姿で目を合わせて再確認!

今度は実際にお顔を合わせての「自己紹介タイム」。先程と同じように、女性の席を順番に男性が廻っていきます。持ち時間は変わらず5分間。会場にちりばめられた椅子や長椅子に置かれた2つのクッション。今度は隣同士で目を合わせて会話していきます。

すだれ越しとは印象が変わったでしょうか?

少し穏やかな雰囲気で会話が進みます。

一通り廻り終えた後は、「レクリエーションタイム」。2グループ男女5名づつにわかれて「八女弁かるた」で盛り上がります。

広川町や周辺地域に住む参加者たちも聞き慣れない訛りとイントネーションに「笑い」が起こります。「笑い」が起きるとまたリラックスでき、より一層親近感が生まれます。また異性の距離が縮まったようでした。

この「八女弁かるた」には特典がありました。最高枚数獲得の参加者には、なんと町の里カフェ「まち子のおやつ」のランチチケットの進呈が!主催の「広川町商工会女性部」の温かいプレゼントにはカップル成立後に2人でデートランチに来てほしいとの願いもあったでしょうか?

その後は軽食&フリータイム!今度は順番や時間の制約はありません。意中の相手には自分で積極的に会話をしていかなければなりません。なかなか一歩踏み出せない参加者もいるようです。

そこで「きっかけ」づくりのプレゼントの登場です!

参加者全員に花束のプレゼントです!

女性参加者には西日本一の生産量を誇る広川町の特産品「ガーベラ」、男性参加者には真っ赤な「バラ」が手渡されました。男性参加者から女性参加者へプレゼントするよう促し、意中の相手への会話の「きっかけ」を司会者が投げかけます。

「ガーベラ」には「感謝」、「バラ」には「愛情」。そんな「花言葉」があります。

このイベントで出会った「ご縁」に感謝をし、愛情を深める。そんな相手がみつかるでしょうか?

フリータイムの後には、とうとう最後の「マッチングタイム」

意中の相手の番号や名前を記入した「マッチングシート」を回収し、集計を行ないます。

カップル成立!伝統工芸がつなぐ「ご縁」

フリータイムを終え、集計を待つ。参加者の表情からドキドキ感やワクワク感が伝わります。

いよいよ「マッチングタイム」!

すだれ越しに内面を探り、確認した後は実際に顔を合わせて、相性を伺っていきました。

初対面の印象からどう変わっていったでしょうか?

気になる異性はいたでしょうか?

主催者、スタッフもマッチングシートを確認しながら、良いご縁がありますようにと祈ります。

そして司会者からのマッチング発表!

マッチングしたカップルの名前を女性、男性の順で発表していきます。

今回は何組のカップルが生まれたでしょうか?

な・なんと!

今回は…

4組!4組のカップル成立!

素敵なご縁が4組も生まれたのです!主催者、スタッフみんな安堵の表情のあと、喜びの笑顔に!

広川町の伝統工芸品「久留米絣」は縦の糸、横の糸を織り上げ、それぞれの個性を合わせてひとつの布になっていきます。生きていく中でいろんな色に「染」められ、また守り自分の「色」を残しながら、ひとつに重なり「柄」を出していく。

また「八女すだれ」は「竹ヒゴ」と「編み糸」が結び合い「すだれ」になっていきます。「表」「裏」を合わせたり、時には返し合いながら、「節」を揃えて、それぞれの「模様」にしていく。

人生においての「ご縁」の結びつきを象徴しているようです。

神社の「御翠簾」からうまれた「八女すだれ」にはこのような概念的要素があります。

・領域を守る

・心を通す

・空間を結ぶ

今回もまた「ひろかわ浪漫婚活」でこの「八女すだれ」の概念的要素を感じていただいたのではないでしょうか?

広川町の伝統工芸品を通じて、日本文化を継承し、地域発展に貢献したい。