インターンシップを通して「八女すだれ」の魅力を知る
私たちの5日間のインターンシップ
私たちは久留米大学経済学部1年の松能小町、梶原玲那です。
2020年2月17日~2月21日の5日間福岡県八女郡広川町にある鹿田産業さんでインターンシップを行いました。
私たちは今大学1年で将来の職種が定まっていないため、営業課、総務・経理課、商品管理課の3つの業務を体験させていただけることに魅力を感じ参加しました。
1日目
午前中に商品説明と工場案内をしていただきました。
すだれと聞いて、おばあちゃんちが思い浮かびました。実際気にかけてみていたわけでもありませんでした。でも、通気性がある、火や水につよい簾の特性や、へりを一つ一つ従業員の方が丁寧に手作業でつくっている工程を知って、今度行った時にはちゃんと見てみようと興味がわきました。また、すだれは地味なイメージがありましたが、すだれに文字や写真をプリントできることを知り、日除けとしてだけでなくインテリアとしてすだれが使えることに驚きました。
午後からは最終日に発表するテーマを決めてそのテーマついて話し合いました。さて、何のテーマだと思いますか?
そこでブランド推進室の中村さんに意見を頂きながらディスカッションをしました。
竹を切る人が少なくなっていることが原因で、竹の値段が高くなっていることや地方で竹害が起こっていることを知りました。
2日目
午前中は営業部の榎さんの営業に同行させていただきました。営業は相手の方の要望に応える為には商品の情報が頭に入っていないといけないということや営業に必要な礼儀や作法を学びました。
午後は同日、経済産業局主催「九州魅力発見プロジェクト」で鹿田産業さんを訪問していたインターンシップの方たちと一緒にディスカッションを行いました。ここでは「あなたならすだれの良さをどうやって伝えますか」というテーマのもと意見を出し合いました。ここでは2つの意見が出ました。1つ目は実際どのように八女すだれを使うのかを見せたショールームを作ること。2つ目は地元の小中学校や地域の歴史について学んでいる大学に鹿田産業さんが赴きすだれについて学んでもらうという意見でした。
3日目
午前中には、経理の業務を体験しました。
打ち込むだけで簡単だろうと思い、誰でもできるだろうと思ってました。しかし、実際には思ってたこととは違い、作業が複雑で集中しないと間違ってしまうなと思いました。私のような人には到底できないなと実感しました。また、一人がした仕事を他の人が確認することでミスを減らしていることが良いと思いました。
午後は、筑後田園都市推進評議会主催「ちくごインターンシップ」で九産大学から一日だけ鹿田産業さんのインターンシップに参加している田中さんも加わり、鹿田産業さんの強みと弱みに焦点を当てて、テーマに沿って話し合いました。テーマについて案が浮かんできたのではないでしょうか?
4日目
午前中は商品管理課の業務を体験させていただきました。商品管理課では誤配送をしない為に送り状を貼る時に指差し、声出しでの確認を徹底しています。また、入日記を貼ったあと、貼った人以外の人が必ずチェックをしています。経理と同じように他の人が2度チェックをするようにしています。
午後は最終日にする発表の準備をしました。5日間を通して感じたこと、新たに知ったことをもとにテーマに沿って模造紙に書いていきました。
皆さんテーマはわかりましたか?皆さん分かっていると思いますが、私たちのテーマは「八女すだれを使った地方創生ビジネス」というテーマです。
5日目
午前中は発表が迫ってきているので発表の総仕上げをしていきました。
完成してくるにつれてだんだん緊張してきました。
午後はいよいよ発表です。社員さんの目の前で自分の考えを分かりやすく伝えました。
松能はお客さんが刈った竹ですだれをつくり、ふるさと納税の返礼品にするというビジネスを考えました。
梶原は八女すだれと籐家具を伝える方法として、カフェに籐家具を使ったEver Graceの空間をまちこちゃんカフェで再現する、地元の神社にすだれの道を作る、成人式や結婚式を地元で行った人は、写真をすだれに印刷できるというビジネスを考えました。
発表後各部署の方からコメントを頂き、まだまだ自分たちの発表には改善点があると感じました。これを大学で行われるインターンシップ発表会で活かしたいと思います。
おわりに
5日間のインターンシップを紹介してきましたが、どうでしたでしょうか。
最初はすだれの見た目しかみてなかったけど、簾の製造方法や、特性を知って、簾を作るのって思ってた以上に複雑で大変だなと思いました。
材料も中国から輸入してから作ってるんだろうなと思っていたけど、実は八女の竹を使って作っていて、それがなおかつ長く持つという特性を持っているんだなと思いました。
志望理由が三つの職種について知ることだったけど、すだれのことたくさん知れて普段体験できないすだれ編み体験をさせていただいていい経験となりました。
また、職人の方が一つ一つ手作業でつくっている八女すだれをより多くの人に知ってもらいたいと思うようになりました。この5日間のインターンシップで様々な仕事を体験させていただき、とても貴重な経験になりました。
5日間ありがとうございました。